平成20年4月より、特定健康診査(通称メタボ検診)が始まりました。
メタボリックと血糖値・中性脂肪には、深い関係があります。

血糖値

メタボリックシンドローム(※1)の診断基準では、空腹時血糖が110mg/ml以下、ヘモグロビンAIcが5.8未満が正常でそれ以上は糖尿病の疑いがでてきます。
運動療法や食事療法に加え、インスリンの分泌を増やす薬剤に漢方薬を併用して神経障害の予防やインスリンが働きやすい状態にし、血糖値を維持することを心がけましょう。
(※1)メタボリックシンドロームとは、内臓に脂肪が蓄積された肥満(内臓脂肪型肥満)が原因でいろいろな病気になりやすい状態のこと。

中性脂肪

内臓脂肪からはさまざまなサイトカイン(※2)が分泌されます。
血圧を上げる、インスリンの働きを弱めてインスリン抵抗性を高める、血液を固まりやすくするといった悪玉サイトカインや中には動脈硬化を抑制する善玉サイトカインもあります。
西洋医学では降圧剤、血糖効果剤などそれぞれの状態に有効な薬を使いますが、漢方薬では軽い異常を総合的に改善する薬剤があります。
また、中性脂肪はカロリーのとりすぎ、肥満、飲酒により上がりますので、カロリーをひかえ、甘いもの、アルコールの飲み過ぎには注意しましょう。
(※2)サイトカイン:生理活性物質