不眠の原因は、肩・首こりからくる、自律神経失調症のせいかもしれません。
長時間のデスクワークやスマホの見すぎなどから、気づかない間に自律神経の働きが乱れている可能性があります。
東洋医学では肩こりや筋肉がつる症状は内臓の働きと関係があり、働きがよくないことによって起こると考えられています。

肩・首こりのタイプ別対処法

筋肉に潤いを与えられないタイプ

東洋医学ではこの状態を「血虚」といいます。
これは貧血という意味ではなく、血液中の栄養成分が不足していたり、血液中を流れているホルモンバランスが良くないことをいいます。
養生法として、栄養のバランスをよくし、特に良質のタンパク質をしっかり摂って良い血液をつくることが大切です。
また、生理前に肩こりがひどくなる人はリラックスできる香味野菜をとるか、柑橘系の香りなどをかいでリラックスすることも効果があります。

筋肉中の疲労物質を肝臓にうまく回収できないタイプ

筋肉を使いすぎてしまい、筋肉中に乳酸がたまり、これをうまく処理できないタイプで、血液循環と肝臓の機能の低下によりことが多いです。継続的にストレッチや体操など無理をしないよう続けましょう。
肝臓の働きを高める酸味の食品を摂ることが効果的です。

いつも神経の緊張があるタイプ

自立神経の緊張や筋肉の使いすぎ、疲労の蓄積によって起こります。
自分でリラックス状態をつくることが苦手なタイプの方に多いようです。睡眠不足は特に影響しますからご注意ください。 休養をとり、軽い運動をしたり、ぬるめのお風呂にゆっくりと入り、体を休めましょう。水分のとり過ぎは身体を冷やしますので注意が必要です。
食事では海産物(ミネラルなど)を多くとり、野菜も生ではなく温野菜をたっぷり摂りましょう。高齢の方はクルミや松の実などの木の実を毎日少しづつとることをおすすめします。

不眠症の原因と対処法

全身のバランスを整え、本来の自然な眠りをとり戻す

自律神経失調症の症状のうち、多いのが不眠症です。
不眠症には全身のバランスを整えることにより、本来の自然な眠りをとり戻す治療が基本です。
気分が落ちこんで寝つきが悪い、イライラして寝床でもいろいろ考えていると頭がさえて眠れなくなる。疲れすぎて眠れないなどいろいろなタイプがあります。

また、入眠にも体力(エネルギー=気)が必要な為、全身的な体力の衰えも不眠の原因になります。この場合は体力を補うことで不眠を改善してゆきます。
寝る前には自律神経のうち副交感神経の働きを高めた方が良い睡眠ができるといわれています。
寝床に入る前にぬるめのお湯につかる、深呼吸をくり返す、アロマテラピーなどのリラックス法を習慣にしましょう。